「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですが事務局のはたらき

事務局(推進委員会事務局)のことも、少しふれておきたいと思います。「さるく博」の事務局は、本番中は長崎市の職員15人と女性3名の助っ人で構成されています。他に電話受付応対の専任女性が6名です。この数は、いわゆる長期博覧会イベントの事務当局としては私の知る限り最少です(いわゆる地方博は40〜50名体制が普通です)。ですから、それぞれが一応の担当作業を定められてますが、ひとつの作業が膨れ上がったときはそれに全員で取りかかり、自分の担当する作業がひと段落すると他の作業の担当に加勢するということになります。

事務局の全員がとてもよくやったと、私は大いに感謝しているのですが、詳しく言うと、1人で受け持つ仕事が期限付きで膨大であるのに誰もギブアップしなかったことが第一です。例をあげると、コースづくりと地図づくりは当初1人、後に2人が担当して全42コースを開幕半年前にはすべて完成させていました。それだけでなく、昨夏までに212日間の通さるく時刻表をつくりあげたのも彼らです。「マップブック」も編集したし、本番が始まると広報の担当もこなしました。学さるくは、プレイベントの最初から本番の最後までたった1人が担当しました。実施現場では他のメンバーの助けも借りましたが、74テーマの企画・交渉・準備・実施をもくもくと1人でこなしたことは、記録にとどめておかねばなりません。通さるくでのガイドさん、サポーターさんへの連絡や配置、緊急手配などは、当初は1人、本番では女性ひとりが助っ人で加わりました。彼は「今月の特別企画」や「増便の決定」なども同時に受け持ちましたから、好天、雨天、炎暑、台風と、どの状況でも常に臨機応変てんやわんやです。閉幕間際になって週末に1日30本以上通さるくを増便させて事務局員までガイド役に動員しているのは彼のせいです(それでも、申し込みに応じきれません)。オープニングからクロージングまでのすべてのイベントとグラバー園と出島の演出物、夜市や稲佐山ナイトのイベントは、企画当初は1人、本番準備態勢から3人が担当しました。市民プロデューサーとの折衝、出演者の調整、経費の管理など細目でいうと数十本のイベントを受け持ったことになります。広報も、新聞やテレビへの対応、広告の制作、パブリシティの依頼、キャラバンの手配、パンフ、ポスターの制作、ホームページの制作など、3年間作業の切れ目がありませんが、当初は2人で、本番体制で3人が受け持ちました。

「やればできる」と言ってしまえばそれまでですが、私の理解している“お役人”の仕事量をはるかに超えた仕事を彼らはやってくれました。特筆すべきは、すべての作業が彼らにとって未経験で、いわば素人だったこと。しかも、先輩もなく、勉強する暇もなく、すべてぶっつけ本番だったこと。それでも、誰も音を上げずに、やりぬきました。彼らの姿をみて、ガイドさんたちや市民プロデューサーから菓子や果物や栄養剤の差し入れがたびたびありました。どうです、ここまで来ると、市民と市の職員とのとてもよい連携でしょう。

彼らに感謝すべきことが、もうひとつあります。それは、毎日の本番作業を通じて、仕事の能力を上げて仕事のやり方を成熟させていったことです。例えば、ガイドさんの依頼・変更などは即時に行えるような人的ネットワークを完成したし、旅行エージェントへの対応もこちらの状況を踏まえて実に手際よくコントロールできるようになりました。イベントの管理でも、彼らをイベント・プロデューサーとして打ち出しても十分にこなせる知識と経験をもつにいたりました。現場をみていても堂々たるもので、安心して任せられます。正直言って、民間人のプロ顔負けといったところです。こうなると、私の出番はありません。事実、終盤に近づくにつれて私の仕事がなくなってきました。こんなブログを書く時間を見出せるのは事務局スタッフの“役人離れした”仕事ぶりがあるからです。

 

 

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