パビリオンは「さるくコース」〜わからんまち体験〜

 「長崎さるく博」のパビリオンは「さるくコース」です。長崎の「さるくコース」は、約30コースあります。つまり、長崎の都市を約30に分割して、訪れる人に楽しんでもらおうとしています。それがパビリオンを訪れて楽しむのと同じような感覚です。ただし「さるくコース」は、一般の博覧会のパビリオンと違って、みんな本物です。博覧会のパビリオンのように見栄えよく展示されたものでなく、まさにそこで歴史が展開されてきた本物の場所と景色です。そこで高杉晋作がアメリカ人宣教師ムリヤムスから南北戦争や大統領制について教えられました。それが「国民軍・奇兵隊」に結びつきます。そことは、祟福寺のことです。坂本竜馬が創設した日本最初の商社・亀山社中、後の海援隊はいまも伊良林の亀山あり、竜馬が応接間にしていた料亭・花月は丸山にあります。両所からは港に出入りする船をすべて確認できます。それが竜馬の視野です。その丸山は吉原、島原とならぶ3大遊郭で、芸者・愛八が「長崎ぶらぶら節」を伝えたところです。彼女が手を合わせた梅園天満宮は丘の上です。と、こんなコースがあっちにもこっちにもあって、それを一つ一つ「さるくガイドさん」が、おもしろおかしく、たのしくしんみりと、ご案内します。
 どうです、素晴らしいでしょう。長崎といえばグラバー園とオランダ坂と平和公園と思っておられた観光客の方にも、住んでいるけど知らなかったという市民の皆さんにも、もっともっと興味深い長崎が広がります。題して「わからんまち体験」。
 「わからんまち」というのは、もちろん長崎のことですが、不思議なまちということを表現しています。語源は「和・華・蘭」で、和は日本、華は中国、蘭はオランダですが西洋諸国をさします。つまり東と西の文化が混合した不思議な文化を生み出した長崎を示しています。長崎名物「ちゃんぽん」のように、長崎のまちもまさに「和・華・蘭」を「ちゃんぽんにした(混合した)」まちなんです。
 「わからんまち体験 長崎さるく博」がの骨格がおわかりいただけましたか。
 それは、長崎のあたらしい観光スタイルをつくり出すイベントです。まち歩きの「長崎さるく」を盛り上げるために、さまざまな演出がまちにくわえられて全体が構成されます。詳細な中身は今年の秋に発表されますが、その前に、その「やり方」の重要なポイントをお話ししておかねばなりません。(つづく)

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