ァ峇儻」は「まちづくり」になるか(4)

 観光による住環境の高度化という、経済一辺倒の高度成長期にはまったく気づかなかった観光の役割を理解していただけましたか。観光というと、外からやってくる人たちのためばかりでなく、うちに住む人たちのためでもあるんです。
 もうひとつ、これはもっともっと観光を活用すべき大都市・中核都市に申し上げたいのですが、観光の効果は外部からの需要の獲得ということのほかに、それよりも先に、その都市内部の内需の活性化に大いに効果を発揮するのです。
 外部から観光客がやってくる。それも個人の観光客であれば、ちょいと美味しいものを食べたいし、気に入ったものであれば買いたい。私なんぞのように、滞在先の都市で理髪をするのを楽しみにするという変わった趣味の者もいます。そんな客がいると、地元の料理屋さんや商店が張り切ります。そうすると、地元の人々の消費も活発になります。地域経済なんてそんなものです。地元の祭りがあると、最初に消費活動するのは地元の人々です。ですから、観光こそ住民自らが主体的にかかわることで本来の効果が引き出せるのです(集客イベントはそうあるべきです。東京や大阪の業者が仕掛けてお金を持って帰るだけのイベントはやるべきではありません)。次に、そこへ集まる来訪者の消費を期待します。これは、ついてくるものと考えたほうがよいでしょう。このように観光は、内需喚起がとても重要な役割なんです。
 「観光」はまちづくりになります。しかし、単純に「金儲けになるから観光客がほしい」という発想は間違っています。美しいまちをつくったり、いきいきとしたまちをつくったりすることに、観光が積極的にかかわるべきなのです。さらに、それに経済効果が伴えば恩の字です。どうです、観光って、すごいことができるできということ、お分かりいただけましたね。(「観光」はまちづくりになるか――はこれで完結しましたが、引き続き「観光を考える」をお読みください)
 

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