Archive for October, 2006

「長崎さるく博」本日で閉幕です長崎のみなさんありがとう

Sunday, October 29th, 2006

「長崎さるく博’06」本日で閉幕です。212日の長丁場にお付き合いありがとうございました。私の「長崎」も、2年10ヶ月を迎え、いくつかの整理を残してひとまず幕を降ろそうとしています。ほんとうにありがとうございました。 みなさんありがとう。さるく博は私の人生の誇りです                    「本番報告」 の最後に、私からの言葉を書き添えさせてください。「さるく博」をお引き受けしたとき、私が生意気にも「私の集大成にしたい」などとほざいていたことを、何人かの方は覚えていらしゃると思います。私がいままでやってきた仕事は、規模は大きくともなにか不満足なものがいつも残っていました。それは、一言で言うと、フツーの市民と共につくりあげ成果を出していく喜びの乏しさです。プロだから「必ず成功させる」という約束を優先するあまり、プロ仲間の技量を寄せ集めて確実な結果を出すことに終始していた自らへの不満です。私は、地域イベントや地域観光は、市民が直接手がけてこそ生きるという信念を強く持つようになっていましたから、この不満がどんどん募っていきました。そこへ、長崎から声をかけていただいたのです。ですから、私はこの「市民がやる」という仕事に真正面から正直に取り組んでみることにしました。。「賭けた」と言うと、長崎のみなさんに失礼な表現ですが、私の考える市民イベントを追求することは、一方でとても大きなリスクを背負うことなのです。そして「長崎さるく博」。私はいままで積み重ねて得てきたものをすべてを注ぎ込みました。悔いのないようにやりたいというのが私の唯一の願望でした。すべてが理想どおりに進んだとはいえませんが、私の全力を出し切りました。その疲労感がいまあります。もちろん、多くのことを学びました。そして、いま、目の前にあるこの結果に私は十分満足しています。いや、これ以上のことは、もう、やれないかもしれません。 この時期に長崎と出合えてよかった。こんなにすばらしい「まち」と「ひと」が日本にあったことを知り得てほんとうによかったと思っています。これで、「市民参加でやるべきです」とか、「市民主体は可能です」とか、また大口をたたくことができます。いいえ、ここまでやったら、思い残すことはないから、少しは静かに暮らそうと思っています。いつか長崎をぶらりと訪ねて、さるいて、道端なんかでみなさんとばったりと再会できればと思っています。長崎のみなさんありがとう。「さるく博」は、私の人生の誇りです。    

「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですが思い出す言葉

Thursday, October 26th, 2006

私のブログを読んだ人から「いかにプロデューサーでも、公式ばった発言だけでなく私的な感想も述べよ」という注文をいただきました。「さるく博」も、あと3日ですから、みなさんと交わした忘れ得ない言葉を並べておきます。*「言葉」は発言そのままではありません。私がこのように聞いたということです。

「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですが長崎の記憶と知の蓄積

Monday, October 23rd, 2006

「長崎さるく博」で何ができたのか。そのまえに「何ができなかったのか」を考えておくことの重要さは百も承知していますが、自賛するようですが、「さるく博」ではできなかったことよりできたことの方が大きいと思っています(できなかったことは、いずれ語りましょう)。まず、都市観光のイメージに「まち歩き」を定着させました。それを先駆ける都市として長崎が名乗りをあげ、「まち歩きのまち・長崎」がデビューしました。もちろん、それを支えているのは市民のコンセンサスであり、ガイドさんやまち歩きシステムの整備です。これらによって長崎観光の新しい姿が生まれました。私は、もうひとつ、ひそかに「やった」と思っていることがあります。それは、長崎における知の蓄積です。

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Saturday, October 21st, 2006

さるくガイドさんや事務局がこんなに頑張れたのも、実は、市民プロデューサーというすばらしい存在が「さるく博」にあったからです。長崎に視察にこられた行政関係者はこの「市民プロデューサー」に非常な興味をもたれます。あまり聞かない名称だし、それに「市民がプロデュースする」とはどういうことなのかよく理解できないようなのです。 市民プロデューサーとは、「さるく博」をすすめるにあたって、さまざまな場面で、企画や交渉や演出などの仕事をお願いする長崎市民(住んでいたり、働いている人)です。仕事の制作費は事務局で予算化されますが、市民プロデューサーとしての報酬はありません。日常はそれぞれの仕事のプロの方々で、その能力を「さるく博」に使わせてもらおうという、事務局としてはまことに身勝手な発想なんですが、私がこのやり方にこだわったのにはそれなりの理由があります。

「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですが事務局のはたらき

Friday, October 20th, 2006

事務局(推進委員会事務局)のことも、少しふれておきたいと思います。「さるく博」の事務局は、本番中は長崎市の職員15人と女性3名の助っ人で構成されています。他に電話受付応対の専任女性が6名です。この数は、いわゆる長期博覧会イベントの事務当局としては私の知る限り最少です(いわゆる地方博は40〜50名体制が普通です)。ですから、それぞれが一応の担当作業を定められてますが、ひとつの作業が膨れ上がったときはそれに全員で取りかかり、自分の担当する作業がひと段落すると他の作業の担当に加勢するということになります。

「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですがゥイドさんのふんばり

Wednesday, October 18th, 2006

ここでガイドさんのことを書いておかねばなりません。「長崎さるく博」のガイドさんは「さるくガイド」と呼ばれて他のガイドさんと区別されています。他のガイドさんとは、長崎には主に就学旅行生を対象にした「観光ボランティアガイド」や、原爆資料館などの平和関連施設をガイドする「平和案内人」や、クルージングで軍艦島を解説するガイドなど、先輩のガイド組織がいくつかあります。組織母体が異なるので目的や対象者によってガイドさんの呼び名が異なるのですが、同じ人が重なって登録されていることが多く、実態は全体で100人ほどの先輩ガイドさんが「さるく博」以前からおられました。そこへ「さるくガイド」が、押し入ってきたわけです。

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Thursday, October 5th, 2006

今年の梅雨は始まりが早くて、開けるのが遅くて、断続的な雨が5月後半から7月20日過ぎまでずっと降り続いていました。イヤな雨です。「さるく博」の当事者にとっては、参加者数が気になります。事故も心配です。「長崎は今日も雨だった」という歌の文句で笑ってごまかすのですが、まち歩きには雨も傘も障害です。ゴールデンウィークに盛り上がった雰囲気が一気にしぼんでしまいそうです。野外イベントは雨には絶対勝てません。

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Wednesday, October 4th, 2006

開幕前の不安と「さるく博」の本質についてお話します。「長崎さるく博」は長崎の落ち込んだ観光集客を再活性化することが目的です。しかし、その目的のために「人寄せパンダ」を拒否して「スッピンの長崎」で勝負することにしました(このあたりのことは、私のブログの「長崎の挑戦」を読んでください)。このことは「長崎へ来るべくして来る人を歓迎するが、余分な人は求めない」ということです。このようなやり方は、いままでの日本の観光客誘致活動ではなかった発想です。いままでは、「多少無理をしても可能な限り多くの客を集める」と言うのがセオリーでした。地方博(国際博も)や大型イベントはこの思想に従って実施されていました。

突然ですが、「グッドデザイン賞」を受賞しました(飛び入り記事)

Wednesday, October 4th, 2006

「長崎さるく博」が本年度のグッドデザイン賞をもらいました。1ヶ月ほど前に事務局で「受賞対象になっている」という話を聞いた時、なんでイベントがGD賞なのと腑に落ちないことでしたが、実際に受賞が決まって、審査員のコメントなるものをWEB上で拝見して合点がいきました。 〈審査員のコメント〉エクスペリエンスデザイン。新しい観光の発掘方法として有効。都市を多層的な経験の総体として捉え、楽しめるようにし都市をデザインの対象としている考え方、市民参加型の観光プログラムとして徹底したデザインマネジメントが計られている点、経験をデザイン化している点の各点を評価。 すごい、すごい、すごい。

「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですが開幕前の不安

Tuesday, October 3rd, 2006

「長崎ランタンフェスティバル」の頃、長崎には今年も寒風吹きすさんで凍えるような日が続いていました。長崎の冬は大陸からの北風をまともに受けてとても寒いのです。2月1日はそんな日でしたが、「長崎さるく博」開始直後の4月分の「通さるく」の受付開始日でもありました。いままであれこれと準備を整えてきて、“お客様”のご意向を直接お伺いする日を迎えたのです。はたして世人は「まち歩き」なるものに興味をもってくれるのだろうか、理屈の是非の問題ではありません。世の人々がこんな博覧会に同意してくれるのだろうか。囲い込みの博覧会なら、博覧会というだけで行ってみたいという好奇心を誘いますが、「長崎のまちを歩きましょう」だけで通用するのだろうか。不安が増殖されていきます。

「長崎さるく博」もうすぐ閉幕ですが

Sunday, October 1st, 2006

 あと4週間で「長崎さるく博」が閉幕します。みなさんありがとう。やっとここまできました。9月の23日、その1週間前には950hPaもあった超大型台風13号が長崎上空を通り過ぎていきましたが(実際、枇杷が壊滅するなど大きな被害がでました)、1週間後のこの日は打って変った日本晴れ。「市民大さるく」と名づけたまち歩きが催されて2500名の市民が長崎を歩きました。通常の「遊さるく」「通さるく」も絶好調で、まちなかは数千名の「さるき人」で溢れたのでした。この日は、その数で、まち歩きの迫力を人々の目に焼き付けたのですが、長崎では、この4月から今日にいたるまで、日常的な風景としてまち歩きはしっかりと定着しています。もう、まち歩きのない長崎は考えられなくなりました。