Archive for the '「長崎さるく博」を終えて' Category

「長崎さるく博」の本を書きました。

Wednesday, February 13th, 2008

閉幕してから1年半も経つのに、「観光」や「まちづくり」関係者からの注目を集め続けている『長崎さるく博』。都市観光のあり方は? 市民主体とはなにか? 1000万人の集客は何を語るのか? 日本イベント大賞(地域振興部門)を受賞し、イベントなのにグッドデザイン賞を受賞・・・・・何がそんなにすごいのか。正直に克明に書きました。ぜひ、お読みください。 『まち歩きが観光を変える―長崎さるく博プロデューサー・ノート』 学芸出版社 1,680円    

「長崎さるく博」が成功したのは (3)まち歩きの充実感

Friday, March 9th, 2007

まちを歩くと、気持ちよい。なぜだろう。小さな旅だという人がいる。近所の横丁を歩いてみても新しい発見があるとよくいわれる。そのとおりだけれど、私がこの言い草になんとなく反発を感じる(しかし「さるく博」でも「知らなかった長崎の発見」なんて言ってきた、ごめん)のは、自宅の家の中だって、庭だって時々新しい発見はあるし(キッチンなんかすべて知らなかった我が家だ)、書物を読めば、映画を見れば、人と話をすれば必ず発見はあり、発見なんていたるところにあるので、わざわざまち歩きをする必要はない、と思うからだ。まち歩きには、もっと別の気持ちよさがある。

「長崎さるく博」が成功したのは (2)のぼせもんの構造

Friday, March 9th, 2007

「長崎だからうまくいったけれど、ほかのまちでは?」とよく聞かれる。確かに、私も当初「長崎ならできる」と感じて勇んでみたのは事実だけど、ほんとにそういうことだったのだろうか。今では「いやあ、あなたのまちでもできますよ」と答えているが。

「長崎さるく博」が成功したのは (1)合意の形成

Wednesday, February 28th, 2007

長崎では、市民の代表と市の観光部署とがこれまで盛んに議論してきたらしい。テーマは「まち歩き」による長崎観光の再生である。なぜ「まち歩き」に至ったのかを、彼らの発言から私なりに推測してみると次のようになる。まず、大きな集客装置(パビリオンのようなもの)をつくって観光客を集めるのは‘いやだ’。‘いやだ’というのは‘もうこりごりだ’という意味で、過去に長崎で2度やった大型イベント「長崎旅博」と「日蘭400周年」をさしているらしい。

「長崎さるく博」が成功したのは (1)合意の形成

Sunday, February 25th, 2007

「長崎さるく博」が、すべて、終わった。2月20日に推進委員会の総会が開催され、事務局から事業報告と決算報告がなされて、私が「総括」を述べて、終わった。長崎市役所観光課の田上氏から一通のメールをもらって始まったこのイベントが、3年と2ヵ月ほど経過して、終わった。いまや「長崎さるく博」は各地に伝播して、函館でも横浜でも大阪でも、多くの都市で「同じようなことができないか」という模索が始まっている。いくつかの都市では実際に実現されそうだ。九州では各県都市が連携してこの秋に「九州さるく」をやるそうな。よかった、よかったというところだけど、単に「まち歩き」のかたちだけを真似ても、うまくいくはずがない。そこのところを、どうせやるのならうまくやってほしいから、包み隠さず「まち歩き」のノウハウを書いておく。 その第一は、合意の形成である。